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「オール・ザット・ジャズ」はブロードウェイ・ミュージカルのベテラン振り付け兼演出家の生きざまを、自身が監督となって描いたもの。ダンスものはたいがい、それだけでも見ごたえがあるものだけど、これも例に漏れるものではありません。凡庸に生きられずに、何かに追われるように、酒とタバコとオンナとドラッグに溺れながら、ただ、演出への情熱と己の快楽のみ、体は徐々に蝕まれてゆく。

命を粗末にはするものの、やはり死は恐怖だ。エリザベス・キューブラーの死の過程にたとえ、映画は男の心の移っていくさまを五段階(拒否、怒り、取引、意気消沈、容認)に描き出す。死が間近にあって、やっと自らを振り返るのが人の常。死の床にあって、心の中に描くダンスショー。かつての恋人への悔い改めと、愛しい人を思う切なさや、娘への心残りを・・・・現実とは違うのだけれど、現実であってほしい。ダンスに込めて表現される彼女たち自身の心は偽りのないもの、あくまで思いの世界だけれど、それはきっとお互いに響きあうだろう、と思いたい。

バイバイ人生、バイバイ幸福、ハロー孤独と歌う、それが自らに残したメッセージ。すべての力を出し切ったダンスショーは大成功し、賞賛されたかのよう。心の中に描いたダンスショーを終えて、思い残すものは何もなく、湯上りのように洗われた穏やかな目。(しかしアップにされた表情は、観かたによってどのようにでも捉えられる、無に近いもの。)それから影のように光を落とした天使(死神)の懐へと抱かれてゆく死の瞬間。

この監督、今でも健在らしいですね。
知らなかったのですけど、アメリカでは人が病院で死ぬとビニールカバーで覆い顔をファスナーで閉じるのですか・・・・・
白い布で覆うわけではないんですね。
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2005.10.23 / Top↑
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